両王手(りょうおうて)
駒を動かして、その駒自身と後ろの飛車・角・香の2枚で同時に王手をかける手筋で、合駒も王手駒の取りも利きません。
両王手とは
駒を動かして、その駒自身と、後ろにいた飛車・角・香の2枚で同時に王手をかける手筋です。2方向からの王手は合駒でも、王手している駒を取っても防げないので、玉が逃げるしかありません。
図で見る
5筋では5九の飛車が5一の玉を狙っていて、間に5七の角がいます。▲8四角と角を動かすと飛車の王手が通り、同時に角も7三・6二を通して王手をかけます。2方向からの王手は合駒では防げず、玉の逃げ道の5二は飛車、6二は角が押さえているので詰みです。
使いどころ
- 自分の飛車・角・香の線上に自分の駒が1枚だけ挟まり、その先に相手の玉があるとき
- 挟まっている駒を動かした先でも王手をかけられるとき
- 相手の玉が、自分の駒に囲まれて逃げ道の少ない場所にいるとき
注意点・よくある失敗
- 動かした駒が王手にならなければただの開き王手で、合駒などで防がれます。
- 自玉が相手の大駒の線上にあるときは、逆に両王手を狙われないか注意します。
問題に挑戦
後手玉は5一。両隣に金、4二に銀がいます。先手は5七に角、5九に飛車。1手で詰ませてください。
実戦で使ってみる
コンピュータ対局で、この形を狙ってみましょう。終局後の「この対局で出た技」と技図鑑に記録されます。
よくある質問
両王手はどうやって防ぐのですか?
玉を動かすしかありません。2枚から同時に王手されているので、合駒をしても、王手している駒を1枚取っても、もう1枚の王手が残ります。
両王手と開き王手の違いは?
開き王手は後ろの駒だけが王手をかける形、両王手は動いた駒も王手をかける形です。両王手は開き王手のうち、より強力な形といえます。
「鬼より怖い両王手」とは?
両王手は玉を動かす以外に防ぐ方法がないため、決まると詰みや大きな駒得になりやすい、という意味の格言です。
関連する手筋
関連する格言
参考資料
- Wikipedia「手筋 (将棋)」
- Wikipedia「将棋用語一覧」
- Wikipedia (EN) “Shogi tactics”
- 日本将棋連盟 コラム「香車の手筋」
- 日本将棋連盟 コラム「銀の手筋」
- Shogi Shack “Suji and Tesuji”
最終更新: 2026-10-17