棒銀(原始棒銀)(ぼうぎん)
右の銀を2筋にまっすぐ進め、飛車と協力して相手の2三(後手なら8七)を突破する、最も基本的な攻めの戦法です。
手順
▲2四同銀。歩を交換して銀が前線に出ました。
銀が棒のようにまっすぐ進むことから棒銀と呼ばれます。図の手順は、先手が▲3八銀→▲2七銀→▲2六銀→▲1五銀と銀を前に出し、▲2四歩で飛車先の歩を突き捨てて銀を前線に出す「原始棒銀」の例です。
狙いが分かりやすいので、将棋を覚えたばかりの人に最初に教えられることが多い戦法です。
狙い
- 飛車・銀の2枚で、相手陣の2三の地点(角の頭)を集中攻撃します。
- 速くて攻撃力がありますが、狙いが単純なので受ける側も対策を立てやすいのが弱点です。交換のあと、銀が遊び駒になってしまうこともあります。
- 振り飛車側が同じ考え方で攻める形は「逆棒銀」と呼ばれます。
対策
- 後手は△3三角・△3二金で2三を守り、銀が出てきたところで歩を合わせて交換を狙うのが基本です。
- 角換わりの棒銀には、△5四角と早繰り銀を組み合わせる対策が定跡になっています。
主な囲い
歴史
江戸時代初期の対局にも似た形が見られます。「棒銀」という名は1894年の本で確認でき、かつては「馬鹿銀」とも呼ばれました。対振り飛車の棒銀は加藤一二三の得意戦法としても知られます。
関連する戦法
参考資料
最終更新: 2026-10-17