矢倉(やぐら)
互いに角道を止め、金銀で固めた矢倉囲いに玉を入れてから戦う、相居飛車の代表的な戦法です。
手順
図の手順は「新24手組」と呼ばれる、矢倉の基本の駒組みです。先手は▲6六歩で角道を止め、▲7七銀で後手の飛車先を受けてから、▲6七金右・▲7八金と金銀を組み上げます。このあと▲6八角・▲7九玉・▲8八玉と玉を囲いに入れる(入城する)のが一般的な流れです。
囲いが完成するまでに手数がかかるので、互いに陣形を整えてから戦いが始まる、じっくりした将棋になります。
狙い
- 金銀3枚で上からの攻めに強い矢倉囲いを作り、玉を8八に入れてから攻めに出ます。
- 攻めは棒銀、早繰り銀、雀刺し(端攻め)、3七銀・3七桂の組み合わせ、▲3五歩の仕掛けなどがあります。
- 5手目に▲6六歩と▲7七銀のどちらを指すかは「矢倉の5手目問題」として知られ、後手の急戦の選び方に関わります。
対策
- 囲いが完成する前に仕掛ける急戦矢倉(米長流急戦矢倉など)が古くからの対策です。
- 2010年代以降は居角左美濃急戦などが有力とされ、プロの間では相矢倉が減って、角換わりや雁木が増えました。
主な囲い
歴史
矢倉囲いの記録は1618年の本因坊算砂と大橋宗桂の対局にさかのぼります。戦後に戦法として確立し、米長邦雄は矢倉を「将棋の純文学」と呼びました。
よくある質問
矢倉はなぜ「上からの攻めに強い」のですか?
玉の上にある7七の銀と6七・7八の金が、玉頭と8筋をまとめて守っているからです。反対に横からの攻めや端攻めには弱く、雀刺しなどの端攻めが代表的な攻略法です。
関連する戦法
参考資料
最終更新: 2026-10-17