腹銀(はらぎん)
玉の真横(腹)に銀を打って逃げ道をふさぐ寄せの手筋で、王手ではないのに必至になる形が多いのが特徴です。
腹銀とは
玉の真横(腹)に銀を打って、逃げ道をふさぐ寄せの手筋です。王手ではありませんが、そのまま必至(どう受けても詰む状態)になる形が多くあります。
図で見る
▲3二銀は玉の真横に打つ手で、王手ではありません。銀は4三の竜に支えられ、2一・3一を押さえます。竜は1三・2三・3三を押さえているので、後手は玉を動かすしかありません。図の△1一玉には▲1三竜で詰み、△1二玉には▲2三銀成から詰みます。
使いどころ
- 端に近い玉が、横へ逃げようとしているとき
- 竜や馬が近くにいて、打った銀を支えられるとき
- 王手を続けるより、必至をかけたほうが早い終盤(格言「王手するより縛りと必至」)
注意点・よくある失敗
- 王手ではないので、相手に1手の余裕を与えます。自玉に詰めろがかかっていないか確認してから打ちます。
- 相手に持ち駒があると、受けの手が増えて必至にならないことがあります。
問題に挑戦
後手玉は2二、先手の竜は4三。持ち駒は銀1枚です。王手をせずに、次に必ず詰む形を作ってください。
実戦で使ってみる
コンピュータ対局で、この形を狙ってみましょう。終局後の「この対局で出た技」と技図鑑に記録されます。
よくある質問
腹銀はなぜ金ではなく銀なのですか?
銀は斜め後ろに利くので、玉の横に打つと玉の斜め下の逃げ道も押さえられます。金は斜め後ろに利かないので、同じ位置では逃げ道が残ることがあります。
王手でないのに、なぜ強いのですか?
玉の逃げ道を先に消しておき、次の王手で詰む形(必至)を作れるからです。王手を続けて玉を逃がすより確実に寄せられます。
「玉の腹から銀を打て」とはどういう意味ですか?
玉の真横から銀を打つと逃げ道を広く押さえられて寄せやすい、という意味の格言で、腹銀の手筋そのものを表しています。
関連する手筋
関連する格言
参考資料
- Wikipedia「手筋 (将棋)」
- Wikipedia「将棋用語一覧」
- Wikipedia (EN) “Shogi tactics”
- 日本将棋連盟 コラム「香車の手筋」
- 日本将棋連盟 コラム「銀の手筋」
- Shogi Shack “Suji and Tesuji”
最終更新: 2026-10-17