垂れ歩(たれふ)
敵陣の一つ手前に歩を打っておき、次に成ってと金を作る手筋で、すぐには駒を取らないぶん相手が受けにくい攻めになります。
垂れ歩とは
敵陣の一つ手前(先手なら四段目)に歩を打っておき、次に成ってと金を作る手筋です。今すぐ駒を取るわけではありませんが、相手が受けにくい場所に打つと、確実にと金ができます。
と金は取られても歩1枚しか損しないので、じわじわと相手の囲いを崩すのに向いています。
図で見る
2筋は歩が切れていて、2三には3二の金しか利いていません。▲2四歩と垂らすと、後手には2四の歩を取る駒がありません。図では後手が△1四歩と別の手を指し、▲2三歩成△同金▲同飛成と進みました。歩1枚で金と交換し、竜もできています。
使いどころ
- 歩交換のあとなど、相手の歩が切れている筋があるとき
- 後ろに飛車や香が控えていて、と金を取られても大駒が成り込めるとき
- 相手の金銀の一段上にと金を作って、囲いをじわじわ崩したいとき
注意点・よくある失敗
- 垂れ歩は駒に当たっていないので、成るまでに相手に1手の余裕を与えます。攻め合いの速度を数えてから打ちます。
- 五段目より手前に打つと、成るまでに2手以上かかり、受けの準備をされます。
実戦で使ってみる
コンピュータ対局で、この形を狙ってみましょう。終局後の「この対局で出た技」と技図鑑に記録されます。
よくある質問
垂れ歩は何段目に打つのが基本ですか?
先手なら四段目、後手なら六段目です。次の1手で敵陣に入って成れる位置だからです。
と金が強いと言われるのはなぜですか?
と金は金と同じ動きをしますが、取られても相手の持ち駒は歩1枚しか増えません。安い駒で金と同じ働きの駒を作れるのが強みです。
垂れ歩を打たれたらどう受けますか?
成られる地点に駒を足して、と金ができてもすぐ取り返せるようにするのが基本です。図のように後ろに飛車が控えていると、取り返した駒を飛車に取られるので受けが難しくなります。
関連する手筋
関連する格言
参考資料
- Wikipedia「手筋 (将棋)」
- Wikipedia「将棋用語一覧」
- Wikipedia (EN) “Shogi tactics”
- 日本将棋連盟 コラム「香車の手筋」
- 日本将棋連盟 コラム「銀の手筋」
- Shogi Shack “Suji and Tesuji”
最終更新: 2026-10-17