天野宗歩 対 伊藤宗印(遠見の角)

天野宗歩の棋譜で最も有名な一局。33手目▲1八角は「遠見の角」と呼ばれ、将棋史に残る一手として語り継がれています。

安政3年11月17日(1856年)御城将棋(江戸城)平手111手

天野宗歩対八代伊藤宗印

先手勝ち111手1856年御城将棋(江戸城)
八代伊藤宗印
天野宗歩勝ち
▲1八角。「遠見の角」。5四の歩を支え、6三・7二方面まで遠くからにらんでいます。
33手目/ 111手▲1八角

盤上で指すと自分の変化を試せます。「次」「前」のボタンで手順を進められます。

△5二飛。後手は中飛車に構えます。
▲2二角成。先手から角を交換します。
▲1八角。「遠見の角」。5四の歩を支え、6三・7二方面まで遠くからにらんでいます。
▲3四金まで、後手の投了。

この対局について

後手の伊藤宗印は、のちの十一世名人です。後手が△5二飛と中飛車に構え、先手の宗歩は早い段階で角を交換しました。

注目は33手目の▲1八角です。盤の隅から打った角で、すぐに何かを取る手ではありませんが、5四に進めた歩を遠くから支え、その先の6三・7二まで利きを通しています。この手は「遠見の角に好手あり」という格言の代表例として紹介されることが多い一手です(現代の棋士の間では、苦心の一手だったという見方もあります)。

終盤は宗歩が銀を捨てて玉を引きずり出し、111手目▲3四金で後手が投了しました。

見どころ

  1. 16. △5二飛 △5二飛。後手は中飛車に構えます。
  2. 21. ▲2二角成 ▲2二角成。先手から角を交換します。
  3. 33. ▲1八角 ▲1八角。「遠見の角」。5四の歩を支え、6三・7二方面まで遠くからにらんでいます。
  4. 111. ▲3四金 ▲3四金まで、後手の投了。

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参考資料

最終更新: 2026-10-17