江戸時代の名局
江戸時代の家元や天野宗歩が残した棋譜は、今でも研究され、並べられています。御城将棋を中心に、全手順が複数の資料で一致する6局を選びました。盤面を動かしながら、当時の名手の指し回しを味わってください。
御城将棋は、江戸時代に毎年旧暦11月17日、将軍の前で指された公式の対局です。ここで指された棋譜は家元の記録として残り、今の私たちも全手順を並べることができます。日付は和暦(旧暦)の月日で、西暦は年だけを対応させています。
棋譜は、将棋DB2などで公開されている記録を、別の資料と1手ずつ突き合わせて確認しました(伊藤看寿の右香落ちの一局のみ、全手順の資料は1つです)。すべての手は、このサイトの将棋エンジンで合法手であることを確かめています。
江戸時代の名局
- 天野宗歩 対 伊藤宗印(遠見の角)安政3年11月17日(1856年)天野宗歩の棋譜で最も有名な一局。33手目▲1八角は「遠見の角」と呼ばれ、将棋史に残る一手として語り継がれています。御城将棋平手111手
- 大橋宗英 対 伊藤寿三安永9年11月17日(1780年)のちの九世名人、大橋宗英が若いころに指した平手の御城将棋。6筋の位を取り、玉頭から押し切りました。御城将棋平手133手
- 伊藤看寿 対 大橋宗桂寛延3年11月17日(1750年)詰将棋集『将棋図巧』の作者、伊藤看寿が平手で指した御城将棋。四間飛車を相手に激しい攻め合いを制しました。御城将棋平手105手
- 伊藤看寿 対 大橋宗与(右香落ち)延享2年12月17日(1745年)上手が右の香を落とした駒落ちの一局。60手目に自陣の最下段へ打った▲6九歩が「魚釣りの歩」として知られています。右香落ち144手
- 天野宗歩 対 深野宇兵衛天保7年1月26日(1836年)若き天野宗歩が京都で指した平手戦。四間飛車を相手に、飛車を敵陣に成り込んで141手の長期戦を押し切りました。平手141手
- 久米可六 対 天野宗歩天保4年5月19日(1833年)天野宗歩が10代で指した平手戦。後手番の宗歩が角換わりから攻め勝ちました。平手88手
参考資料
最終更新: 2026-10-17