矢倉入門
▲7六歩から矢倉囲いが完成するまでの基本手順を並べます。▲6六歩で角道を止める理由、カニ囲いを経由する組み方、角を7九へ引いて使う手順が分かります。
この講座の解説(手順つき)
盤面の解説を、手順に沿って通して読めます。局面は上の盤で一手ずつ確認してください。
- 開始局面
先手・後手ともに矢倉囲いを完成させるまでの基本手順です。金銀が上がる順番とその理由に注目して並べてください。
- 1手目 ▲7六歩
先手は通常、▲7六歩か▲2六歩で対局を始めます。
飛車先の歩を突く▲2六歩はより積極的な手で、後手の早い反応を引き出そうとする手です。
矢倉を指すなら、より柔軟な▲7六歩が一般的です。角道を開ける攻めの手としても、後手の飛車先の歩の伸びに備えて7七の地点を空ける守りの手としても機能します。
- 2手目 △8四歩
矢倉は相居飛車(両者が飛車を初期位置に置いたままの将棋)でこそ有力な戦法です。後手の△8四歩は居飛車の意思表示なので、先手は矢倉を目指す作戦を立てられます。
- 3手目 ▲6八銀
先手はここで銀を上がる必要があります。矢倉の形では、銀は7七に上がって8六の地点を守ります。後手が次に△8五歩と突いてきたときにすぐ7七へ上がれるよう、今のうちに銀を動かしておくことが大切です。
- 4手目 △3四歩
後手の最も一般的な手は、次に角道を開けることです。
ここで角交換を防ぐ手は2つ、▲7七銀か▲6六歩です。
本線は▲6六歩ですが、▲7七銀でも同じ局面に合流することが多いです。
- 6手目 △6二銀
後手は自然に銀を上がります。
- 7手目 ▲5六歩
▲5六歩は矢倉で重要な一手です。
角道を止めたので、別の方法で角を活用する必要があります。それが7九の地点を経由する筋です。
- 9手目 ▲4八銀
次に、もう1枚の銀を上がるのは自然な手です。
ここでは他の手順も可能ですが、この手順が最も柔軟性を保てます。
- 10手目 △4二銀
後手も通常は同じように指します。
- 11手目 ▲5八金右
銀を上がったら、次は金を上がる番です。
ここでは早囲いの含みを残すため右の金から上がるのが一般的ですが、▲7八金も悪くありません。
- 13手目 ▲7八金
続いてもう1枚の金を上がります。
- 15手目 ▲6九玉
金銀がすべて八段目に並んだので、玉を横へ移動させてカニ囲いを完成させます。これは矢倉への一段階です。
もし急に局面が開けて総攻撃を受けても、玉は2枚の金の陰で安全に守られています。
- 16手目 △7四歩
後手は7筋の歩を突いてくることがあります。この歩は矢倉囲いへの攻めの起点として重要な役割を果たすことが多いです。
- 17手目 ▲6七金右
その場合、先手は▲6七金右と金を上がって受けます。
- 18手目 △5二金
後手もカニ囲いを完成させます。
- 19手目 ▲7七銀
いよいよ銀を7七に上がり、矢倉囲い特有の形に組みます。
- 20手目 △3三銀
後手も同様です。
- 21手目 ▲7九角
8八で窮屈だった角を、先手は7九の地点を経由して活用します。
- 22手目 △3一角
後手もまた同じように指します。
- 23手目 ▲3六歩
▲3六歩は将来の攻めの準備です。
一般に、序盤では攻めの手と守りの手のバランスを保つのが大切です。
囲いを完成させるために守りの手ばかり指していると、相手に速攻のチャンスを与えてしまいます。▲3六歩は、囲いを進めながら相手陣にも圧力をかける、バランスの取れた手の一例です。
- 24手目 △4四歩
ここからは手順が多少変わることがあります。矢倉の完成形に組む手順の一例を示しましょう。
- 27手目 ▲6八角
玉の通り道を空けるために角を動かします
- 32手目 △2二玉
両者とも矢倉囲いが完成し、この講座はここまでです。
ここからは双方とも、飛車・角と右側の銀・桂・香を使って攻めを組み立てていきます。
実戦での進行は「定跡DB」タブで調べられます。
関連する解説
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先手・後手ともに矢倉囲いを完成させるまでの基本手順です。金銀が上がる順番とその理由に注目して並べてください。