四間飛車入門
後手の四間飛車に先手が居飛車で対抗する基本の駒組みを並べます。△4四歩で角道を止める理由、△3二銀の役割、美濃囲いの完成と端歩の意味が分かります。
この講座の解説(手順つき)
盤面の解説を、手順に沿って通して読めます。局面は上の盤で一手ずつ確認してください。
- 開始局面
後手の四間飛車と先手の居飛車による対抗形です。両者の囲いが完成するまで並べ、後手が美濃囲いに組む手順の順番に注目してください。
- 1手目 ▲7六歩
四間飛車は初心者に最適な戦法といわれます。堅い囲いに玉を収めた安定した形になりやすく、中盤の方針もわかりやすいからです。
- 2手目 △3四歩
この戦法は先手でも後手でも同じように指せます。後手番で採用されることがやや多いので、この講座では後手の四間飛車を紹介します。先手で指す場合もほとんど同じ考え方が通用し、単に一手早く指せると考えればよいでしょう。
- 3手目 ▲2六歩
この講座では最もよくある形、つまり後手の四間飛車に対して先手が居飛車で戦うケースを扱います。▲2六歩はその典型です。もし先手が飛車を振ったり角道を止めたりすれば、相振り飛車の戦いになると考えてよいでしょう。
- 4手目 △4四歩
四間飛車側としては、すぐに△4四歩と角道を止めるのが最も安全です。角交換を防ぎ、局面をシンプルに保てます。
- 5手目 ▲2五歩
先手は飛車先の歩をさらに伸ばしてくることがあります。これは力強い手で、軽視できません。
- 6手目 △3三角
△3三角が正しい応手です。2四の地点を守り、先手の飛車先が突破される歩交換を防ぎます。
- 7手目 ▲4八銀
飛車先の歩はひとまず止められたので、先手は通常、普通の駒組みに戻ります。
- 8手目 △3二銀
△3二銀は3三の角を支える好形です。
いずれ4四の歩が動いたとき、角交換の後でも2四の地点を守り続けるために、この銀の支えが重要になります。
- 9手目 ▲6八玉
先手は玉を安全な場所へ移し始めます。格言「玉飛接近すべからず」のとおり、玉は飛車と反対側へ囲うのが自然です。
- 10手目 △4二飛
ここで飛車を4筋に振ります。
この一手で戦型が決まります。四間飛車です。
- 11手目 ▲5六歩
先手は銀の通り道を開け、必要に応じて4六の地点を守れるように備えます。
- 12手目 △6二玉
今度は後手が玉を安全な場所へ移す番です。後手も飛車と反対側へ玉を囲います。
- 13手目 ▲7八玉
先手は引き続き玉を囲いへ向かわせます……
- 14手目 △7二玉
後手も同様です。
- 15手目 ▲5八金右
この▲5八金右で、先手は最も基本的な囲いのひとつ、舟囲いを完成させました。
多くの囲いと同じく、金2枚と銀1枚の3枚の金銀でできています。
- 16手目 △8二玉
後手は囲いの完成にもう少し手数がかかりますが、そのぶん堅い囲いになります。
- 17手目 ▲3六歩
先手はしばしば3筋の歩から攻めを始めます。角の弱点である角頭(すぐ前のマス)を狙って歩を突いていくのです。
- 18手目 △7二銀
銀を上がって後手の囲いの第一段階が完成です。これで銀と金が互いに支え合っています。
- 19手目 ▲6八銀
先手の典型的な駒組みとして、もう1枚の銀を中央へ向かわせます。
- 20手目 △5二金左
△5二金左で3枚目の金銀が加わり、後手の囲いが完成します。これで玉は横からの攻めに対して非常に安全です。
- 22手目 △9四歩
最後に、美濃囲いの大切な仕上げです。終盤での玉の逃げ道を用意するこの端歩は、一見小さな手ですが、後々大きな違いを生みます。
- 23手目 ▲9六歩
これで先手・後手ともに基本の駒組みが完了しました。
後手の玉は美濃囲いにしっかり収まっており、局面が開けたときにその堅さが生きてきます。
一方、先手は陣地が広く歩も前に進んでいるため、最初の攻めでは主導権を握れます。
ここからはさまざまな展開が考えられます。実戦で試したり、この局面からの実戦例を「定跡DB」タブで調べたりしてみてください。
関連する解説
この講座で扱う戦法や囲いを、組み方の手順と狙いから詳しく解説したページです。
後手の四間飛車と先手の居飛車による対抗形です。両者の囲いが完成するまで並べ、後手が美濃囲いに組む手順の順番に注目してください。