段級位とレーティングの目安
将棋の強さは「5級」「初段」のような段級位で表すのが一般的です。アマチュアとプロでは仕組みが違い、オンライン対局ではレーティングという点数も使われます。それぞれの関係と、このサイトでの目安、段階ごとの練習方法をまとめました。
アマチュアの級と段
級は数字が小さいほど強く、1級の次が初段です。段は初段・二段・三段…と数字が大きいほど強くなります。将棋教室や道場の多くは15級前後から始め、子ども教室では20級や30級から数えるところもあります。
日本将棋連盟が発行するアマチュアの段級位は、ふつう10級から六段までで、初段以上は免状、1級までは級位認定状です(原則有料)。新聞・雑誌の認定問題、公認の道場、指導棋士などの推薦、将棋ウォーズ・将棋倶楽部24・81道場での段級などで申請の資格が得られます。連盟主催のアマチュア全国大会では、優勝者に六段、準優勝者に五段、都道府県の代表に四段が贈られ、同じ大会で3回優勝すると七段になります。七段より上は特別な場合に限られます。
道場やアプリの段級はそれぞれの基準で決まるので、同じ「初段」でも場所によって強さが違います。比べるときは、同じ場所での段級か、レーティングの数字で見るのが確実です。
- 15級〜10級
- 駒の動きと反則を覚え、1手詰が解ける。駒を取られないように指せる。
- 10級〜5級
- 3手詰が解け、囲いを1つと戦法を1つ指せる。駒得を意識して攻められる。
- 5級〜1級
- 5手詰と簡単な必至が分かり、手筋を使って攻めをつなげられる。
- 初段〜三段
- 7〜11手詰を読み切れ、定跡を一通り知っている。終盤で負けにくい。
- 四段以上
- 長手数の詰将棋や実戦の寄せを正確に読める。都道府県大会の上位を争う。
上の説明は練習の目安としてこのサイトがまとめたもので、免状の基準ではありません。
プロの段位と昇段
プロ棋士になるには、日本将棋連盟の養成機関である奨励会に入ります。多くは6級から始め、規定の成績で昇級・昇段して三段まで上がります。三段になると半年ごとの三段リーグで三段同士が戦い、上位2名が四段に昇段してプロ棋士になります。三段リーグで次点(3位)を2回取った人は、フリークラスの四段になる権利を得ます。
奨励会には年齢制限があり、満21歳の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を迎えるリーグの終了までに四段になれなければ退会となります(三段リーグで勝ち越しを続ければ29歳まで延長できる規定もあります)。
四段から上は、順位戦・竜王戦のクラス、タイトル獲得、公式戦の勝数のどれかを満たすと昇段します。おもな規定は次のとおりです。
| 段位 | 順位戦 | 竜王戦 | タイトル | 勝数(公式戦) |
|---|---|---|---|---|
| 五段 | C級1組に昇級 | — | — | 100勝(四段昇段後) |
| 六段 | B級2組に昇級 | 2組に昇級 | — | 五段昇段後120勝 |
| 七段 | B級1組に昇級 | 1組に昇級・竜王挑戦 | 1期獲得 | 六段昇段後150勝 |
| 八段 | A級に昇級 | 竜王1期 | 2期獲得 | 七段昇段後190勝 |
| 九段 | 名人1期 | 竜王2期 | 3期獲得 | 八段昇段後250勝 |
アマチュアの段位とプロの段位は別の物差しです。奨励会の6級でアマチュアの四段〜五段くらいといわれ、プロの四段はアマチュアのトップ選手と互角以上に戦います。
レーティングとは
レーティングは、勝ち負けから強さを点数で表す仕組みです。強い相手に勝つと大きく上がり、弱い相手に負けると大きく下がります。点数の差から勝つ確率が計算でき、差が200点なら上位の人が約76%、400点なら約91%勝つ計算になります。
| レーティングの差 | 上位者が勝つ確率(計算値) |
|---|---|
| 0点 | 50% |
| 100点 | 64% |
| 200点 | 76% |
| 300点 | 85% |
| 400点 | 91% |
| 600点 | 97% |
将棋倶楽部24、将棋ウォーズ、81道場などのオンライン道場はそれぞれのレーティングや段級を使っていて、同じ数字でも意味はサイトごとに違います。初めて登録した人の点数は不確かなので、どのサイトでも数十局指して数字が落ち着いてから見るのがよいでしょう。
このサイトのレーティングと段級の目安
このサイトのオンライン対局はGlicko方式のレーティングで、だれでも1500点から始まります。対局数が少なく点数がまだ不確かなあいだは「(仮)」が付きます。点数は種目(本将棋・どうぶつしょうぎなど)と持ち時間の区分ごとに別々で、詰将棋にも専用のレーティングがあります。
プロフィールの段級は、レーティングを次の表で置き換えたものです。級は100点ごと、初段(1600点)からは150点ごとに上がり、1500点ちょうどの新規登録者は1級から始まります。このサイト独自の目安で、日本将棋連盟の免状や他の道場の段級とは一致しません。
| 段級(目安) | レーティング |
|---|---|
| 七段 | 2500以上 |
| 六段 | 2350〜2499 |
| 五段 | 2200〜2349 |
| 四段 | 2050〜2199 |
| 三段 | 1900〜2049 |
| 二段 | 1750〜1899 |
| 初段 | 1600〜1749 |
| 1級 | 1500〜1599 |
| 2級 | 1400〜1499 |
| 3級 | 1300〜1399 |
| 4級 | 1200〜1299 |
| 5級 | 1100〜1199 |
| 6級 | 1000〜1099 |
| 7級 | 900〜999 |
| 8級 | 800〜899 |
| 9級 | 700〜799 |
| 10級 | 600〜699 |
| 11級 | 500〜599 |
| 12級 | 400〜499 |
| 13級 | 300〜399 |
| 14級 | 200〜299 |
| 15級 | 199以下 |
コンピュータのレベル
コンピュータ対局の各レベルにも同じ物差しの目安を付けています。エンジン同士の対局で測った強さを段級に置き換えたもので、人と指した結果ではないので、多少のずれはあります。
| レベル | レーティング | 強さの目安 |
|---|---|---|
| レベル1 | 約150 | 15級くらい |
| レベル2 | 約250 | 14級くらい |
| レベル3 | 約400 | 12級くらい |
| レベル4 | 約600 | 10級くらい |
| レベル5 | 約800 | 8級くらい |
| レベル6 | 約1200 | 4級くらい |
| レベル7 | 約1550 | 1級くらい |
| レベル8 | 約1950 | 三段以上 |
詰将棋の難しさ
詰将棋の問題にも難しさを表すレーティングがあり、解けると詰将棋のレーティングが上がります。このサイトの問題を手数ごとに見ると、難しさの中央値は次のとおりです。
| 手数 | 問題数 | 難しさの中央値 | 段級の目安 |
|---|---|---|---|
| 1手詰 | 140 | 800 | 8級 |
| 3手詰 | 1,007 | 1133 | 5級 |
| 5手詰 | 351 | 1382 | 3級 |
| 7手詰 | 2,160 | 1457 | 2級 |
| 9手詰 | 2,156 | 1682 | 初段 |
| 11手詰以上 | 2,536 | 1714 | 初段 |
級位・段位ごとの上達の順番
入門〜15級:駒の動きと1手詰
入門講座で駒の動き、成り、持ち駒、二歩などの反則を覚えたら、やさしい1手詰で「王手をかけたら逃げ道を数える」習慣を付けます。対局はコンピュータの入門〜レベル2から始めて、駒をただで取られない指し方を目指しましょう。
15級〜10級:3手詰と囲い
3手詰 入門を毎日数問ずつ解きます。序盤は美濃囲いか矢倉のどちらかを毎回同じ手順で組めるようにします。強い人に教わるなら六枚落ち・八枚落ちで大駒の使い方を覚えるのも近道です。
10級〜5級:手筋と戦法を1つ
手筋集の「たたきの歩」「割り打ちの銀」など、攻めの形を盤で覚えます。戦法ガイドから1つ選び(振り飛車なら四間飛車、居飛車なら棒銀など)、講座の四間飛車入門や角換わり入門で手順の意味を確かめると、序盤で迷わなくなります。
5級〜1級:5手詰・必至と終盤の速さ
5手詰(第1集)と必至問題集で、詰ますか、詰めろをかけて受けさせるかの判断を練習します。秒読みサバイバルで短い詰みを速く見つけるのも効果的です。対局のあとは検討ボードで、形勢が大きく動いた手を見直しましょう。
初段〜三段:実戦の詰みと棋譜並べ
7〜11手の詰将棋と実戦詰将棋で、実戦に出る形の詰みを確実にします。次の一手で中盤の勝負所の感覚を養い、定跡エクスプローラーと棋譜集で自分の戦法の実戦例を並べます。
四段以上:長編詰将棋と名局
将棋無双や将棋図巧の長編、15手詰の問題集で読みの深さを鍛えます。江戸時代の名局を全手順で並べると、大局観の参考になります。
よくある質問
レーティング1500は何級くらいですか?
このサイトの目安では1級(1500〜1599点)です。新規登録した人はみな1500点の1級から始まり、対局の結果で上下します。他のサイトの1500点とは意味が違います。
初段になるには何をすればよいですか?
5手詰が安定して解け、得意な戦法と囲いが1つずつあり、終盤で駒の損得より玉の寄せを優先できることがひとつの目安です。毎日の詰将棋と、対局後の振り返りを続けるのがいちばんの近道です。
アマチュアの初段とプロの四段はどれくらい違いますか?
まったく別の水準です。プロ棋士になる奨励会の6級でもアマチュアの四段〜五段くらいといわれ、プロの四段はそこから三段リーグを勝ち抜いた人です。
プロ棋士は何歳までになれますか?
奨励会では満26歳の誕生日を迎えるリーグの終了までに四段になる必要があります(延長規定あり)。ほかに、アマチュアや女流棋士が公式戦で好成績を挙げて受けるプロ編入試験という道もあります。
段級が違う相手とはどう指せばよいですか?
段級位の差に合わせて、強い側が駒を落とす駒落ちで指すのが伝統的な方法です。差が2なら香落ち、6〜7なら二枚落ちが目安です。くわしくは駒落ちの手合割のページを見てください。
参考資料
最終更新: 2026-10-17